銘石シリーズ ~真壁石~

真壁石
真壁石の特徴
真壁石
真壁石
茨城県西部に位置する常陸三山(筑波山・加波山・足尾山)。その懐にはおよそ六〇〇〇万年前にできた花崗岩体が広がり、真壁石はここより産出される堅牢・美麗な御影石です。
日本随一の御影石産地として知られ、”こみかげ石” ”常陸こみかげ石” とも呼ばれています。
良質な御影石は、長い歴史に培われた伝統の技術と最先端の機器を融合し、さまざまな石造物に利用されています。

真壁石の歴史
鎌倉時代より常陸三山の麓で石材業が始まり、とくに江戸の庶民文化の奥隆により城郭や神社、仏閣、墓石、美術工芸品などへ真壁石の利用が広がりました。その後、消費地に近い立地を生かし、生産力、流通力を高め、今では日本屈指の御影石の産地に発展しています。伝統の技術は多くの名工によって継承され、「真壁石燈龍」は平成七年に国の伝統的工芸品に指定されました。

代表作品

真壁石は、古き時代より現代まで、石英、長石、雲母などの放つ神秘の光と、硬度や耐久性などの優れた石質により、幅広い用途に利用されています。
迎賓館
古代型五輪塔
真壁石燈籠

真壁石燈籠
大洗アクアワールド
楠木正成

伝統的工芸品国指定「真壁石燈籠」
「真壁石燈籠」は、以下の5つの条件を満たし、平成7年に経済産業大臣指定伝統工芸品の指定を受けました。
1.100年以上前から続いている技術・技法を用いている
2.原材料も昔と同じものを使用
3.長い年月をかけて培った職人の技が作り上げたもの
4.現在もなお日常生活に使用されている製品である
5.一定の地域に生産する人が集まっている